ご近所からのよくある質問に備える
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例えばこんな質問です。
・どの辺りに、薪ストーブを置くの?
・煙突の向きは?
・洗濯物にススや匂いはつかないの?
・家の中に匂いが入ったりしない?
こうしたら、質問に答えられるように設計をする必要があります。残念ですが、やむなく薪ストーブの設置をあきらめなければならなくなることもあります。無理して導入したところで、ご近所とのトラブルが発生しては、結局使えなくなってしまうものです。ユーザーのことを親身になって考える優良な薪ストーブ屋さんなら、住宅の条件やユーザーのライフスタイルをよく知った上で、最も適した薪ストーブや煙突の設計を勧めるものです。
薪ストーブの煙で訴えられることがある!?
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一般的に認められやすいのは、民法709条の不法行為に基づく損害賠償請求です。 お隣さんの行為により、建物の窓や洗濯物が汚れたという損害が発生したと捉えることができるので、その財産的損害の賠償を裁判で請求することは出来る可能性はあります。 ただ、請求できる金額は少額です。訴える目的としては、それをきっかけとしてお隣さんが何らかの物理的対策を講じてくれることを期待することにあります。
請求金額が少額すぎて威力がないのではないかと思う場合には、今後お隣さんがずっと薪ストーブを使用し続けることを前提として、将来発生することになる損害についても請求することが可能です。
ただ、管理人のおすすめとしては、お隣さん同士で訴えるというのも今後の近所付き合いに支障をきたす可能性もあるので、市役所などの行政機関や民間の相談室に一度電話して協力してもらえないか聞いてみるのもよいと思います。
1にも2にも煙
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薪ストーブのトラブルでとにかく問題になるのは、薪ストーブから発生する煙です。薪ストーブの使用上の留意点としては以下のようなものが考えられます。煙やにおいが周辺の迷惑になっていないか、常に気配りをすることで、ご近所トラブルを避けられます。
●薪が湿っていると、多量の煙やスス、タールの発生原因になりますので、薪は、十分に乾燥させてください。
●薪を一度にたくさん、入れ過ぎないようにしてください。
●接着材、塗料を使用したものや、化学処理された木材は、悪臭を発生させる原因となるため使用しない。
●自然木でも種類によって、煙が多く発生することがありますので、ご注意ください。
●空気の絞りすぎは煙発生の原因となりますので、空気量の調整を、よく確認してください。
●家庭ごみを、一緒に焼却しないでください。
●ストーブの保守点検、煙突掃除を定期的に行ってください。
●住宅密集地に設置する場合は、煙突の位置や出口の高さ等について十分配慮してください。